タングステンポイント
今日は要約すると、俺が無知だったせいで1つの宝物を喪ったお話です。
タングステンポイント
今回は書くべきか書かざるべきか非常に迷いました。
今も迷っています。自分ではよく判断ができません(笑)
この記事は難しい問題だと認識しているからです。
ですが、先行して飛びついた自分だからこそ、この記事を書く必要がある。
そういう自分の意思を優先して書かせて頂きます。
はっきり言って嫌なこと書きます。
見たくない方はここでこのページを閉じることをおすすめします。
そもそもタングステンポイントとはなんぞや?
スティールダーツはポイント(ソフトダーツでいうティップですね)を自分の任意に好きなものに交換することができます。
通常の材質は鉄(スティール)です。
ポイントには沢山の種類があり、長さ、色、カットの有無。形状の違い。
また、リフレックスポイントやハンマーポイントといった特殊な物まであるんです。
PDCを見ていて、刺さったダーツのポイントに注目して見ると、皆が違うポイントを装着していることが簡単に分かります。それぐらい個性が出てくる重要なアイテムなんですね。
ですが、ポイントの材質は鉄と申しましたように、材質がタングステンというものは、自分の知る限り有りません。世に出ていなかったんですね。
そこで、先日『ZNIQUE』から、スティールダーツのニューアイテム、タングステンポイントが登場したわけです。
スティールとタングステンの違いはなにかと言いますと、ダーツをやっておられる方なら分かっていることだとは思いますが、重さと硬度が主に違うんですね。
タングステンの含有量で比重は変わって来ますが、スティールよりタングステンの方が約2倍ぐらい重たいんです。
通常、30mm程度のポイントが約1gなのに対して、同じ長さのポイントで約2gになるんですね。
この『ZNIQUE』から出たタングステンポイントは、スティールダーツでは難しかったポイント側の重量を上げて、重心をより前重心にできるという活気的な物でした。
元来のスティールポイントでは主に長さぐらいでしか変更ができなかったんです。
最近25g、26gのダーツを投げているのですが、SOLOスティールをもっと重くしてみたかったんです。(バレル+ポイントで21.5g)
通常、重量を稼ぐには、タングステンの含有量を高める。太くする。長くする。これぐらいしかないんですが、そのままの形状で重くできる!と俺には最適だと思ってしまったんですね(笑)それが大失敗の始まりだったんですが。
『ZNIQUE』とのやりとり。
タングステンポイントを試したいと思った俺は、早速注文することにしました。
長めのポイントが好きなので42mmのポイントを1セット。ちょっとg数を計測するのを忘れてしまいましたが、2.25g程だったかと思います。
『ZNIQUE』とのやりとりは、まさかのフェイスブックでした。
メッセージで注文の旨を送り、銀行振込をすればいいという形です。
はい、お気づきの方はいらっしゃると思いますが、
この時点で少し変わった『メーカー』ですよね。(笑)
やりとりは迅速な対応で、自分も直ぐに動くことができ、直ぐに商談が成立しました。
ちなみにお値段は1セット3000円で、普通郵便で送って頂けました。
俺が使っているポイントは400円ぐらいですので、8倍の値段です(笑)
タングステンは希少金属で加工も難しいので、それをポイントとして、
『製品化』して使えるのだから、当然だと思っていました。
いざ、取り付け。
まるで禁止薬物のパケのような包装で、タングステンポイントは送られて来ました(笑)
初めて手に取った感想は、重い。そして鋭利でザラザラとしていて、よく刺さりそうだというものでした。
製品自体は通常のポイントと同じように取り付けることができました。
SOLOスティールに取り付け完了し、いざ、試投。
うぉ!重い。先端に重さを感じます。しかも抜けない(笑)
噛み付くような刺さりやすさ。ソフトダーツのような抜けにくさ(笑)
友達と一緒に笑ってしまうようなレベルです。
グリップ位置を変えて投げるが、まだバランスが悪い。バレルの設計を崩しているのですから当然ですね。
シャフトをアルミの物に変更し、バランスも良くなり、友達と10レグほど対戦してみることにしました。
しかし、まさかの・・・。
俺はダーツを気分で変えるので実際に使った時間は1時間にも満たないのですが、練習スロー中に、ダーツボードの20Tに刺さった瞬間。ポキッと折れてしまいました。
え、という思いから頭も真っ白に。
次の瞬間ポイント折れたあああと叫んでいました(笑)
はい、これぐらいポッキリとね(笑)
速攻でツイッターでも叫び、仕事の時間が来たのでそのまま家を出ました。
次の日の朝、フェイスブックのメッセージで『ZNIQUE』にポイントが折れたこと報告をしたら、弁済としてテーパーを緩くしたものを送って頂けることになりました。
その中のやり取りで不思議な言葉がありました。
『ZNIQUE』
「38mm変更対応致します!まだ私も情報が少ないので、
初期の方々にはご迷惑をお掛けして居りまして、申し訳なく思います<(_ _ )>
やはり、テスト回数が少ないのはいけませんね………反省しております。」
え?、テスト回数が少ないの?『メーカー』の『製品』なのに・・・?
自分はメーカーが販売するということは、テストや品質ができているものと認識しておりました。
だって、普通そうでしょ?
たとえば、家電買ったって、自転車買ったって、直ぐに壊れるかもしれないなんて思わないでしょ?
まあ、使う前日にフォロワーさんと、タングステンだから折れるかもねって話はしていましたが、まさかテストもろくにしていないとは。自分の想像を遥かに超えていました(笑)
なので、ツイッターでテストしまーすって粒いていたんですね。
『ZNIQUE』からテスターを依頼した訳ではないとお叱りを受けてしまいましたが。
弁済として送られてきた38mmでテーパーが緩く、『ZNIQUE』さん曰く、まだ折れたことがないという物が送られて来ました。対応はとても迅速でした。
新しくポイントを取り付け、いざ試投。
・・・・・・。
はい。
5分で先端が欠けました。
なんで?
まだ折れてないんでしょ?どういうこと?とか思いながら、欠けぐらいなら・・・と思い、そのまま続投。
・・・・・・。
30分ぐらいで、俺は唖然としました。
もうね。ポキポキ折れるの。ボードに刺さる時にポキって音が聞こえるぐらい(笑)
ついにはクラック(ひび割れ)まで。
流石に限界を感じた俺はタングステンポイントを諦めることにし、リポイントツールで引き抜くことにしました。
はい。一瞬でした。引き千切れました(笑)
三本共にです(笑)
笑うしかありません。いや、激怒です。
中折れとかもうどうしようもありません。
通常のスティールポイントならば、お酢で救出とかできるのですが、相手はタングステンです。お酢で溶ける筈もありません。
SOLOスティールとお別れしなくてはいけなくなりました。
発表初日で限定100セットだったので朝一で予約して、ずっとワクワク、ウキウキしていた思い出。
ダーツライブオープンで共に戦った思い出。
色々な思い出が詰まったバレルでしたが、3ヶ月も保たずに、燃えないゴミの日に出すしかなくなった訳です。
辛い。書いている今、悲しい気持ちでいっぱいです。なんか溢れて来ちゃいました(笑)
3/21(水)の朝にまた報告を送らせて頂いたのですが、3/24(金)の19:00現在、『ZNIQUE』からまだ音沙汰はありません。
あんなに迅速に対応していてくれていたのに。
都合が悪いことには、蓋をし続けるつもりでしょうか・・・。
『メーカー』として、『ZNIQUE』として、『製品』として、『販売』して。
それでいいのでしょうか?
耐久テストどころか投げてないのではないでしょうか。
注意書きもなにもないんですよ?信じられますか?(笑)
期待していただけに、本当に残念でなりません。
さよなら。俺のSOLOスティール。今までありがとう。
無知で馬鹿な俺でごめんな・・・。
後日わかったことなのですが、タングステンの含有率はなんと!
97?98%のようですね。
そりゃ折れるわ!!